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先端企業の特徴

ネットビジネスを先導するアメリカの先端企業の栄枯盛衰は極めて大きなものがあります。1985年当時のシリコンバレーにおけるベスト100社のうち、10年後の1995年にもその地位にあった会社は3分の1(34社)で、41社は買収や倒産で会社自体がなくなったと言われます。ベンチャー企業側でも、ある程度成功した段階で大手の企業に売却して巨額の富を得る例も多くあります。この意味で企業は元々永続するものとの考えは希薄です。こうした厳しい適者生存に勝ち抜いてきた企業に共通している特徴は次の諸点にあります。○基礎研究は大学や研究所に任せ、応用技術の開発を行う。○基礎研究は大学や研究所に任せ、応用技術の開発を行う。○1つの製品に特化したコア・コンピュータ○製品構成に占める新製品の割合が高い。○自社にないものは他社からのアウトソーシングを行う。○権限の下部への委譲がなされ、意志決定は即断即決である。○ポジション重視の人員配置を行う。○利益分配が明確で、ストック・オプショなどインセンティブを与えている。○固定的な企業戦略を持たず、環境に合わせて柔軟に動く。○人材の移動が激しく、スピンアウトに寛大である。

鉄道網のなりたちは、インターネットによく似ています

鉄道網のなりたちは、インターネットにきわめてよく似ていますが、その機能もとてもよく似ています。私たちが鉄道を使うことによって、どの駅からどの駅へも、路線を乗り換えながら、必ず行くことができるように、インターネットでも、どのコンピュータからどのコンピュータへも必ず情報が到達できます。この、到達性(リーチャビリティ)についてもう少し深く考えてみましょう。必ず着く、その信頼性を高めるにはどうしたらよいでしょうか。ここでも鉄道網が非常に参考になります。鉄道網の信頼性は一般に高いと思われています。それは、なぜでしょうか。もちろん、めったに不通になったりしないということも重要ですが、一方で、たとえ故障やストライキによって、ある路線が止まっても、べつの乗換駅や路線を使えば、かなりの場所に―多少時間は余計にかかったりするにせよ―行けるということが重要なのです。

世界の市場に向けてチャレンジする時代

インドが掲げる官民学一体のIT立国政策は、現時点で、世界的にもっとも成功した例の一つだろう。ロシアは、資源・エネルギーの超大国であり、ロシアのエネルギー政策いかんで、「欧州は凍える(ロシアからのエネルギー供給がストップされる)」ことになる。ブラジルも資源・エネルギー大国である。考えてみると、これまでBRICs諸国、中でも中国、ロシア、インドは、冷戦下、政治体制が社会主義であったり、インドのように一種の鎖国状態というべき保護貿易主義であったりしたこともあって、彼らが資本主義的・自由主義的な経済・産業の中心になることは、体制的に不可能であった。逆に言うと、こうした「真の大国」が経済・産業の表舞台に「たまたま」登場していなかったことで、日本はうまい立ち居振る舞いができたという皮肉な見方もできないわけではない。「資源のない日本は加工貿易をビジネスとしなければならない」と、昔の社会の教科書によく書かれてあったが、これからは、資源を持った国が自ら産業を興し、自国の巨大な市場、および世界の市場に向けてチャレンジする時代となっていく。中国人もインド人もきわめて優秀な民族である。彼らがいよいよ、経済・産業の表舞台に登場してくるのである。